我が家のある人吉市は、熊本県の南、鹿児島県、宮崎県とその境を接する位置にあるめ、鹿児島や宮崎はすごく身近である。
方言も、同じ熊本県の北部とは違い、やや南部九州よりであり、文化圏としても、鹿児島県、宮崎県にはすごくシンパシーを感じる。
そこで、今日のような、よく晴れた休日の何も予定のない午後は、ふらっと熊本、鹿児島、宮崎3県横断ショートトリップが可能となる。
よく行くお気に入りのコースの一つを、今日は14:00すぎに自宅発。
まず、県道267号線入り、伊佐を目指す。
峠越えの山道で、梅雨の晴れ間の山の緑が美しい。
こうして、山を見ると、山にはほんとに何種類もの緑色があることが分かる。
高校の同級生でファッションデザイナーになった友人いるが、その彼が雑誌のインタビューで、自分が人よりも色彩感覚が優れているとすれば、小さいころから、ずっと山が近くにあったからだと答えていたのを思い出す。
久七峠を越えて伊佐市に入る。
今は、この久七峠は大きくて長いトンネルができて、伊佐市までも30分もかからず行けるが、小さいときの記憶では、曲がりくねった欲しい道で、すぐ車酔いしていた記憶しかない。
久七峠を越えて伊佐市に入ると、急に視界が開け、一面の畑が広がる。
新しくできたバイパスで市街地をパスして、鹿児島の湧水町を目指す。
車も少なく、自分の気持ちいいペースで走る。
天気も良く、青空で、道は一本道。マイウェイである。
顔にあたる乾いた風が心地よい。
山の栗の花の匂いがする。
バイクで走っていると、いつも感じるのだが、自分の体に溜まっていた澱みたいなものが少しずつ剝がれていくような、体がすっと軽くなるような気がする。
鹿児島の湧水町から、宮崎県えびの市に入る。
右手に霧島連山が見える。
一番奥が韓国岳だ。
今日は、新燃岳からは煙はでていないのかな。
えびの市からはまた山道に入り、ループ橋を越え人吉に戻ることになる。
峠道だからだろうが、所々グル―ビング工法がされており、非常にうっとおしい。
眼下にえびの町が見える。
加久藤トンネルを越え、熊本県に戻る。
ループ橋を下り、緑の木々の中を走り、16:00ごろ自宅着。
信号停車以外、一度も停まることなく、
のんびり走って2時間弱の気持ちよい日曜日の午後のショートトリップ。
さあ、また、明日から仕事だ。