僕の旅はまだまだ続く

ハーレーを中心とした旅の記録

枕崎への旅1日目~指宿から枕崎へ~

本日のコース

昨夜は飲み会で9時30分ごろ帰宅。

それから、キャンプの準備、バイクへのキャリアの取り付けとボックスの取り付け。
12:00過ぎに寝る

今朝は9時に起床。やはり飲み会の疲れもあったのか。
まあ、そんな遠くに行くわけでもないのでいいや。

朝から良い天気。
朝食を食べ、準備をして10時に出発。

ループ橋を通り、えびの市へ。
青空に、韓国岳がよく見える。

国道を姶良目指して、南下。
田んぼの稲が黄金色に染まり、秋の柔らかな風を受けて、さわさわそよいでいる。
稲刈りをしている田んぼも多く、バイクに乗っていても、稲のにおいを感じる。
秋である。
見上げれば、澄み切った高い空。

昼近くになり、気温も上がったところで、ライダースを脱ぎ、Tシャツ1枚になる。
腕に当たる風が心地いい。

緩やかな峠のカーブを超えると、目の前に、桜島がいきなり顔を出す。
波のない穏やかな錦江湾桜島が薄く煙を吐きながら、浮かんでいる。
キラキラ光っている。

「我が胸のもゆる思いに比べれば、煙は薄し、桜島」、誰の言葉だっけ。
姶良の街を通りながら、そんなことを考える。
海沿いの道を南に向け、快調に走る。
風が心地よい。

磯庭園の前から桜島を望む

とはいうものの、鹿児島市内に近づくにつれ、車が増え、磯庭園の前はいつものとおり渋滞。やれやれである。気温も上がり、暑い。
10月の中旬なのにである。
いやこれが南国、薩摩だからか。

市内に入ると、鶴丸城跡に、大きな門が復元されていた。
いつできたのだろう。

最近、石垣だけでの城跡に風情を感じる。
とってつけたような復元城はうーんである。
まあ、いいけど。
天文館を通り、国道に出て、指宿を目指し、さらに南下する。

途中、産業道路に入ればよかったものの、入り損ね、谷山の狭い街中で、のろのろ進むことになり、時間をロス。残念。

平川動物公園、こちらという看板をパスし、国道と合流。

喜入の石油コンビナートを眺める。
喜入の石油コンビナートを見るたびに、小学校5年生の時の社会科見学を思い出す。

さらに南下。錦江湾に浮かぶ桜島が青空を背景に美しい。

14:00、指宿に入る。
ここからが今回の旅の一番の目的である。
菜の花マラソンコースの下見である。

出発地点まで行き、そこから、ネット上にあるコース図を見ながら、そのコースをバイクで走る。
こんなアップダウンがあるのか。事前情報として知ってはいたものの、想像以上である。アップとダウンしかない。
走れるか、不安は増すが、コースそのものは、畑の中や、池田湖のわき、開聞岳を真正面に見ながら走ったり、海沿いを走ったり、港の脇を走ったり、街中を走ったりとバラエティに富んだコースではある。

ただ、そのほとんどがアップとダウン。

指宿マラソンのコース 池田湖を過ぎると開聞岳が見てくる

バイクで走りながらも、42.195kmは遠い。
ゆっくり走りながらだったので、時間もかかり、ゴールまで戻った時には、16:00を過ぎていた。

コースのハードさを実感し、うーんと、なんとなく晴れない気持ちで、指宿を離れ、枕崎を目指す。
指宿から30km、意外と遠い。

そろそろ、夕方の気配。
西日を受けながら、九州の最南端の道を、西に向けて走る。
目の前に、西日を受けて、開聞岳が大きな円錐形のシルエットになっている。
神々しい感じさえする。

夕暮れの開聞岳を見ながら、枕崎を目指す

カーブでは、自分のバイクの影もシルエットになり、後ろに流れていく。
車は極端に少なく、いいペースで、気持ちよく走れる。
白波酒造の前は、芋焼酎くさい。
さすがである。

対向車線のバイクが挨拶をしてくれる。
風は柔らかく、日差しはやがて夕暮れを迎え、西の海がキラキラ光りはじめる。

枕崎に入ると、鰹節の匂いがした。
さすが、日本有数の生産地である。
あまい、しょうゆの、すこし生っぽい、焼いたような匂いだ。

港はすっかり夕暮れだが、なんとなく活気がある。

今日のキャンプ地の火の神キャンプ場に入る。

目の前は東シナ海で、海の崖の上の芝生のキャンプ場である。
目の前には、奇岩「立神岩」がそびえている。
海彦、山彦の神話の地であるという、由緒正しきキャンプ場である。
結構、広い。

しかし、満杯である。
駐車場も、フリーのテントサイトも、パンパンである。
また、テントがみんな、やたら巨大で、タープ付きである。ティピータイプの巨大なとんがりテントがやたら多い。流行っているのか?
そして、どのテントの前でも、焚火している。

ようやく端の方に、少し空いている場所を見つけた。
結構平地でよさそうだ。
隣は、ソロみたいだが、テントは巨大なティピーテントで、何本ものロープで固定されていた。
やはり焚火をしている。

火の粉が来ると困るので、なるべく間をあけてテントを張る。

テントを張っていると、よれよれのおじさんが近づいてきた。
京都から来たという。
出身が熊本で、ずっと京都に住んでいるのだが、熊本の両親の墓参りに来たということだったが、プロのキャンパーのように思えてならない。

バイクで近くのスーパーまで行き、買い出しをする。
カップ焼きそばとおにぎり、ビールを購入。

東シナ海の夕暮れを観ながら食べるシーフード(カップイカ焼きそば)のおいしいこと。
夜は、本を読みながら、いつのまにか寝てしまう。