僕の旅はまだまだ続く

ハーレーを中心とした旅の記録

山口への旅1日目~長門へ~

本日のコース

朝、5時に目を覚ます。
割とすっきりした目覚め。
テレビではキャスターが、GW期間中は、視聴率が通常の40%まで落ち込みますと話している。
バイクに荷物を括り付け、ガレージからバイクを出す。

朝の冷たい空気の中、晴れる予感を感じつつも、ライダースのジッパーを襟元まで引っ張り上げる。6時30分出発。

いざ、出発

 

ICに入る直前で、キュキュと金属のこすれる音に気付く。
この前修理したフロントフェンダーが割れて、補修用として取り付けた金属プレートと干渉しているんじゃないか。

それならば、プレートかフェンダーの金属部分がタイヤと接触して、走行中、タイヤがバーストしやしないか。

どうしよう。いったん、家に戻るか。
いやまだ、そうときまったわけじゃないし。
頭の中で考えが錯綜する。

とりあえず、山江SAまで行ってみようと、ICのゲートをくぐる。
嫌なスタートだ。

走り出すと、キュキュと金属のこすれる音はしたり、しなかったりで、何か段差があったときにでるような気がする。

山江SAに入り、とりあえず、フロントフェンダーを確認するが、確かに金属プレートのねじがなくなっているが、タイヤに干渉していたような形跡はない。

このまま、八代ICまで行ってみることにして、再びスタート。
走りながらも、金属音のことばかり気になって仕方ない。

走行の際に、引っかかるような感じはしないが、断続的に、キュキュと音がする。
何とか無事に八代ICまではたどり着き、国道3号線に入り、最初のコンビニの駐車場で工具を出し、フロントフェンダーを外す。フロントフェンダーは荷物に括り付け、出発。

これでバーストの心配はないと安心したのもつかの間、やはり、断続的に、キュキュと金属のこすれる音がする。

キャリパーか?ブレーキ―パッドか?パッドの残量はどうだったか?
原因をいろいろ考えながら走る。
全然気持ちよくない。

いっそのこと、ここで旅をやめるか、そんなことを考えてしまう。
松橋ICに入る前に、コンビニに止まり、再度フロントタイヤ周りを確認する。
タイヤは重くないし、キャリパーも何かをひきづっているわけではない。
ねじも緩んでいない。
原因が分からない。

ええい、考えてもわからない、このまま行ってしまえ、一か八かだということで高速にのる。
これでもう引き返せない。
何かあったら大ごとだ。覚悟はする。

走りながらも、断続的に、キュキュと音はするものの、順調ではある。
気持ちは穏やかではない。

それにしても、GWだからか車が多い。
託麻PAで休憩。
3月に職員旅行の際、立ち寄ったところだ。
あの時は桜が満開だった。

バイクを降りるとき、ふとフロントフォークが目に入った。フロントチューブのカバーに深い傷が入っており、カバーの内側に向かってくぼんでいる。

これだ、これが原因だ。

カバーが内側に向かってくぼんで、それがフロントフォークに当たって、フロントフォークをカバーが削るような感じで音がしていたに違いない。

多分、フロントフェンダーに付けていたねじが外れて、カバーに当たって、くぼんだのだろう。

さっそく工具を取り出し、干渉しているところをバイナスドライバーやペンチでごじり、持ち上げる。不格好だが、干渉しないようできた。

これで大丈夫なはずだ。

6:30に出発して、今が9:00
ずいぶん遅くなったが、さあ、気を取り直して再出発。
もう音はしない。これで大丈夫だ。


大宰府からは都市高速に乗るが、交通事故があったみたいで渋滞。仕方なく下道におり、福岡に入る。
大幅な時間のロス。

で、元祖長浜家に行き、かたを食べる。11時30分。
予定よりずいぶん遅くなっている。

国道3号線を北上し、古賀でガソリン給油。
車が多い。
クラッチを握る左手がもうつらくなってきた。

赤間のコンビニでコーヒー休憩。もう13時30分。
この調子で行くと、門司につくのもかなり遅くなりそう。

遠賀川を渡り、水巻町を抜け、八幡西に入る。
左手に八幡製鉄の巨大な工場を眺める。なんとなく爆裂都市のセルナンバー8が頭の中で流れる。

なんとか小倉までたどり着き、門司に向かう。
門司まであと7kmという地点で渋滞に捕まる。
片側一車線で上りがまったく動かない。左側に気を付けてすり抜けて進む。
すり抜けなんてみっともないことは重々承知だが、背に腹は代えられない。もうクラッチの引きすぎで、左手が痛い。

15時にようやく門司に入り、関門トンネルを通り、九州脱出。

下関の市街地から国道191号線に入る。
下関は思ったよりも大きな街で、対岸の門司がすぐ近くに見える。
下関は、大学の先輩の渋沢さんの出身地だ。
元気かな。
もう全然会っていないけど。

彦島を眺めながら、下関バイパスに入る。
とても広い道路。さすが安倍総理のお膝元。
そういうことだろう。
海を眺めながら、気持ちよく走る。
ライダーも多い。
少し、日差しが傾いてきた。
まだ、長門まではずいぶんありそうだ。

日本海

道は小さな港をいくつも通り、海の見える岬を何度も越えて続いていく。
日本海は穏やかだ。
ようやく長門に入ったのは5時を過ぎてから。

スーパーで夕食を購入。

今日の宿泊地、長門市の二位の浜キャンプ場は、海水浴場の一角にある無料キャンプ場で、町からは水分遠い。
静かなところだが、キャンパーは多い。
ほとんどが地元のファミリーキャンパーのようで、ソロは少なそう。

福岡から来たという2人組と少し話す。

日本海に沈みゆく太陽を眺めながら、夕食のインスタントラーメンを食べ、ビールを飲む。
浜辺では女の子が楽しそうに遊んでいる。
波はなく、風もない。

ピンク色に染まる日本海
遠くで、どこかのファミリーキャンパーの流す、ポールアンカのダイアナが聞こえる。

長門 二位の浜キャンプ場

 

今日の走行距離380km