僕の旅はまだまだ続く

ハーレーを中心とした旅の記録

山口への旅2日目~萩、津和野へ~

本日のコース

朝は5時に目が覚める。
しっかり寝たなあと感じる。昨夜は9時前には寝てしまったから、当然か。

朝の海はとても静かで、波もなく、淡いオレンジ色に染まっている。
漁船がポンポンと音を立てて、静かな海をすべるように走っていく。
砂浜で、一人男性が投げ釣りをしている。

炊事棟で歯を磨き、顔を洗う。
海を眺める。
今日もいい天気になりそうだ。

7時出発。
長門の街はまあ田舎で、人吉とそう大差ない、小さな地方都市だった。
この町でアンジーのメンバーは育ったのかと思うと感慨深い。
アンジーヒソカをレコーディングしたという大寧寺に行く。禅寺。
歴史ある大きなお寺だった。

大寧寺にて

長門市内の駅や市役所、高校などをめぐる。
町の人にアンジーのことを聞きたいと思ったが、人吉で観光客からウッチャンのことを聞かれても何も答えることがないのと同じように、いやそれ以上に何も迷惑だろうということが容易に想像されるため断念。
とは言え、アンジーの生まれ育った町に行く、これは今回の大きなテーマであったから、まあ満足。


金子みすず記念館はパス。
青海島を眺めつつ、海沿いの道を走り、長門を離れる。

 

気温も上がり、とても気持ち良い朝。19度と表示。
道もよく、車は少なく、気持ちよいスピードで走る。
左手に海、右手は山。
澄み渡る青空。
頭の中では、奥田民生の「イージューライダー」が流れる。
良い気分。
萩を目指す。

萩はさすがに歴史の街だ。
町の規模の厚みも人も、人吉とは比べものにならない。
これだけのコンテンツがそろった町なら観光でもやっていけるのだろう。
とても美しい町だ。

久しぶりに萩城に登る。
30年前は、お城の前のユースホステルに泊った。
天守閣跡の下のベンチで、お湯を沸かし、コーヒーを淹れる。
心が落ち着く。

萩城跡でコーヒー

萩歴史博物館に行く。
伊勢戸さんの先輩が館長ということだった。
併設しているカフェで、夏みかんソフトクリームを食べる。

菊が浜に行き、しばらく海を眺める。
ずっと昔、家族旅行で萩に来たことを思い出す。
萩グランドホテルに泊まった。

松陰神社は今回はパスすることにし、津和野を目指す。
山間の穏やかな田舎の、中国地方独特の赤瓦の家々が並ぶ集落を眺めながら、走る。
ゆるやかなワインディングロードで、車も少なく、気持ちよく走る。
新緑の山の木々が美しい。
栗の木の匂いがする。
そういう季節なのだ。
悪くない。
どこまでも走っていけそうな気がする。

時折すれ違うバイカーと挨拶を交わしながら、津和野を目指す。

津和野へ

14時に津和野の町中に入る。津和野もすごい観光地のようで、町中いたるところ人ばかりで、道路は渋滞。GWだからか、すごくしっとりとした山陰の小京都というイメージではなかった。
人吉は、GWでもしっとりとした九州の小京都だが・・・。
あまり人が多いので、町の観光メインストリートであるあの鯉の泳ぐ

散策は後にして、先にお城に行くことにする。

この津和野城がまた立派な山城で、歩いて1時間無料、リフト5分700円と判断が必要。
革ジャン、ブーツ野郎には、後者しか選択肢がない。
リフトに揺られ頂上近くまでいくが、そこからはまた20分ぐらい歩く。
仕方ない。
頂上には立派な石垣がきれいに残り、当時の威容を感じさせる。

津和野城跡からの眺め

眼下には、箱庭のような津和野の町が見える。赤瓦の家々が美しい。
津和野はSLが走っているらしく、ボーっという汽笛の音が山間にこだまする。
SLの姿は見えない。
遠くまできたなあと思う。
風が気持ちよい。

津和野の町に戻り、川岸にバイクを止め、町を散策する。
人も多いが、鯉も多い。
もう少し、人の少ない時間や季節にくるべきところかな。

殿町通り

16時になったところで、今日の宿泊予定地、枕瀬山キャンプ場に向かう。
津和野から益田の中間点ぐらいの山の上にあるキャンプ場で、そこに行くまでが細い山道をくねくね登らなければならず、往生した。
キャンプ場につくと、とても小さいところで、コテージもあった。500円。

テントを張り、近くの町まで行き、スーパーを探すが見つからず、コンビニで弁当とビールを買う。山間のキャンプ場で日が暮れるのも早い。

枕瀬山キャンプ場からの眺め

ファミリーキャンパーの焚火を遠くから眺めながら、ああ、ここは島根なんだなとぼんやり思う。

今日の走行距離149km